名古屋工業会 大阪支部 歴史探訪の会

 

 報告 「坂本の里坊散策と・琵琶湖博物館の見学」   平成22年11月27日(土) 


  当日の天気は快晴で、絶好の歴史探訪の日和となりました。午前10時に京阪石山坂本線「坂本駅」に奥様3名も含めて総勢21名が集合されました。当日は大津市観光協会のガイドの説明をまずお聞きし、坂本の町の歴史について、レクチャーを受けました。
  坂本の里坊とは、比叡山で修行されたお坊さんが、歳を取られたので、許可を受けて暖かい平地に住まいを移されたのが、始まりです。江戸時代は100近く在ったのが、現在は50近くになっております。先ず初めにその中で別格であります「滋賀院門跡」において寺の職員よりレクチャーを受け、各部屋の拝観をして後、小堀遠州作の庭園を拝観しました。紅葉の美しさで有名な、慈眼大師・南光坊天海を祭る「慈眼堂」を皮切りに、日光東照宮のモデルとなった「日吉東照宮」を参拝しました。内陣の中に入り、本家では見ることのできない極彩色の絵を拝観しました。紅葉の道を歩き、「日吉大社」の国宝の西本宮、そして平安時代の僧兵の強訴で有名な神輿を展示してある、収蔵庫を見学いたしました。信長の延暦寺焼き討ちの際に、この神輿もお寺、神社も里坊一帯総てが灰燼に帰し、その後に再建されましたが、唯一残った当時の穴太衆積み石垣に紅葉が映え、隠れた紅葉の名所を堪能致しました。
  昼餉の楽しみとして280年の歴史を持つ「鶴喜そば」を食しましたが、当日は大変な賑わいでゆっくりとできず、時間が迫る中、次の目的地の「琵琶湖博物館」へと慌しく電車で移動しました。当館は琵琶湖の誕生から、人とのかかわり、湖に暮らす人々の生活をジオラマ風に展示がしてあり、なかなか興味が尽きない内容でした。最後に目玉である、淡水魚の展示ブースにある水のトンネルを潜り、チョウザメが水槽を泳ぐ姿の大きさにびっくりしました。今回は少し場所の移動に時間を取り過ぎたかなという反省をしながら、現地解散となりました。 

                                                                                                                                                               (E48 三木敏裕)    

 

photo1